2018年1月16日火曜日

水魂


 

 

昨年から、

頭の中の脳髄が、

こんにゃくのような、

プリンのような、

ぐずぐず、ゆらゆらしています。

思えば、十数年前の一年の鬱症は、

こんな状態から始まったのでした。

その後で、鬱や躁は、頭の中のシナプスの疲労だと理解した。

 

これはいかん!と、

友人を誘って釣りの計画、

伊豆の南の岸壁に立てば、

鬱も躁も何もなかったように集中する。

波が悠久の時をたたえ、

竿先の、かすかな当たりを日がな待つ。

こんこんと2,3センチの竿先の曲がりに、

5メートルの竿を、勢いよく合わせ、

水中の魚の、大小を聴き合わせて、

竿をあげる。

この幻の魚に、どれだけ救われただろう。

 

毎日は、脳髄のプリンが、

豆腐に変わり、

コンニャクに変化する。

ひと時の、筋の通った脳髄に落ち着いたとしても、

すぐさま、ぐにゃぐにゃになる。

それが、海面の揺らぎと同調すると、

普遍の一形態になる。

海よ、波よ、

永遠の故郷・・・・・水魂たちよ。